データで見る!

世の中データで語らない情報が多いため、ここでは色んなことをデータで語ってみたいと思います

工程能力を分かり易く説明してみる

 工程の品質を確認する指標として、工程能力は欠かせません。

 

が、この工程能力、その数値の意味を理解されてるでしょうか?

 

 私の職場では、よくわからずに1.33以上あればいいんでしょ。と考えている人が多いです。なので、ちょっと整理してみました。

 まず、工程能力(Cpk)と標準偏差(σ)はそれぞれ下記①、②で定義されています。f:id:sagachang:20181020143115j:plain・・・・・①

f:id:sagachang:20181020143206j:plain・・・・・・・②            
        USL・・・Upper Specification Limit 上側規格値           
        LSL・・・Lower Specification Limit 下側規格値           

※①は平均値(μ)が規格幅の中心から外れた影響を考慮した形。

平均値と規格値の幅が狭い方が工程能力は低く出るためである。もし、平均値=規格幅の中心ならば、f:id:sagachang:20181020143139j:plainと表せる。

 

 ことからCpk=1とは、μ±3σが規格幅(USL-μ,μ-LSL)と一致している状態であるということが分かる。図で表すと、以下のようになる。

f:id:sagachang:20181020144853j:plain

 

以上、数値や図で見ると分かり易いですね。